ドリケット、お疲れ様でした。
20/8/30、ドリフェスWebオンリー「ドリケット」、お疲れ様でした。
やっと本日、通販でご注文いただいたものを全て発送できました。頒布数としては普段とそう変わらないんですけど、何せ今までは頒布率が9割イベント1割通販だったのが、全ての頒布物が自家通販になったため、梱包作業や発送作業に時間がかかってしまいました……
少しだけ新刊(トラシグのほう)のあとがきに書いたんですけど、普段文庫本サイズで同人誌を作っているのですが、あまりにもページ数が多すぎて印刷所の規定に収まらず、A5サイズに作り直したという経緯があります。
A5サイズで小説本出すの、何年ぶりだろう。A5サイズで70ページ、今までにない文章量です。
まぁその内容の9割くらいがただのエロなので(……)発送の直前の直前まで、「こんなものを送りつけていいのか……生き恥晒しになるのでは……」と今更なことで思い悩みつつも、「これを注文してくれた人も同類だし……」などと開き直って、やっと発送しました。
毎度のことですが、原稿中は「文章力がない」「才能がない」「もうやめたい」などと心を病んだのですが、約40000字のエロ本を書いてるだけなのになんでこんな悩んでるんだろうと更に病みました。
エロについて研究して(?)この二人はこういうシチュエーションが盛り上がるんじゃないかなどと考えて書いた短編集なので、お気に召していただけるものが一つでもあれば幸いです。
また、もう一冊はドリフェス!内のイベント「World's End」の本を書きました。パロ……というのか? このイベントの後日談的なものを勝手に想像して書いたものです。このイベントを知り、先輩ドリフェスにイベント内容を見せていただいた約1年前からずっと書きたかったお話をようやく形にできました!
ずっと前から「展開を楽しみに読んでもらえる小説を書きたい」と思っていて、今回立ち上げた『ハピエンバドエン無記載サークル「ハッピー地獄村」』の処女作となります。今回はジャブ程度というか名刺代わりというか、「こんな本を作っていくぞ」という宣言みたいなものなので、これからももっと伸び伸びと自分らしい本を書いていきたいなと思っています。
どちらの本も、我が子を見送るような気持ちもありつつ、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいなと願っております。
pictSQUAREという新風
はてさて、未曾有のコロナ禍で3月あたりからリアルイベントがなくなり、やっと再開されてもなんとなく行きづらい空気。我々のオタクライフはいつ戻ってくるのか……
そんな中、8月末に開催されたWebオンリー「ドリケット」。めちゃくちゃ楽しかったです。
pictSQUAREというサービスを利用した仮想空間でのイベントでした。
↑未登録でもデモ会場に入れます!
これまた初利用だったので、どうなることやらと思っていましたが、めちゃくちゃ楽しかったです!
自分のスペースで「誰か来てくれるかな」と待っている緊張感、知り合いや見知らぬ方が自スペースに訪れてくれる楽しさ。リアルイベントに通じるものがありました。
個人的には、◯◯のアバターが走ってる!(近くを通って行った)というのが、リアルイベントで「◯◯のコスプレの方がいる!」と遠目に眺めたりするのと似ていて、とても楽しかったです。
あとコメントボードもよかったです。書いた本人とスペース主にしか見えないので、本人がご不在でもコメントを残せる! 俺は返信機能があることに気づくのに時間がかかりましたが……(すみません)
ちゃんとコメントボードの機能を見てないんですけど、あれって匿名で書き込んだりできるんですかね? やっぱり名前が出るのは少し恥ずかしい……
強いて言うなら、スペースにご本人っぽいアバターがいらっしゃっても、本当に本人なのか分からなかったり、アバターが無言だと「この方は画面を見ているのか?(話しかけていいのか?)」と迷ったりなどがありましたね……
特に「@離席」というコメントはよく見かけたのですが(先頭に@をつけると発言が消えずに固定される仕組みです)、少しでも動くと消えてしまうし、逆に何もコメントをつけてない人はどういう状態なのか分かりづらいかなと思いました。
リアルイベントならとりあえずスペースに座ってればいいですけれど、ピクスクは定期的に画面をいじらないとログアウトされてしまうし、上記のように動くたびコメントが消えるのでそこは面倒だなと思いました。(これはピクスクさんに意見として送ろうと思います)
あとは〜やっぱり回線が落ちる! 参加者数百人ほどのイベントでしたが、それでも何回か回線落ちしたので、リアルイベントのように様々なジャンルを複合して一度に……というのは難しそうですね。私はメインジャンル以外のジャンルの島を見たりするの好きなんですけど……
でもね〜やっぱりめちゃくちゃ楽しかったですよ! 久々のイベントの空気。
企画・運営してくださった方々に感謝です。
活動は意外と誰かが見てくれている
あと、私がいただいたコメントの中に「『イベントに参加しよう!』の記事を見て参加を決めました!」とか「本を作りました!」という素敵なメッセージを何件かいただきました。
↑該当の記事はこいつですね
今読み返せば偉そうだし、「ね? 簡単でしょ(ドヤァ)」感が満載でお恥ずかしい限りなんですけど、少しでもお力添えできたなら嬉しいです。
もっとツイッターとかで同じジャンルを好きな人と話したりしたいんですけど、全然フォローが増えなくて「俺は実は界隈で嫌われてるのか!?」などと思っているのですが、ブログにしろ、同人誌にしろ、案外誰かが見てくれているもので、しかも影響を与えていたりするんだなぁとひしひし感じました。(みんなフォローしてね……)(いやでも生き恥晒しなのでフォローしなくていいです)(フォローしたらお話してね)
もし今回で「イベント参加、意外とイケるっしょ!」となった方は、またイベントに出てみたり、WEBに作品をあげてみたりしてくれたら嬉しいです。
ピクスクを通して感じた同人の良さ
ピクスクでは有料頒布物以外も展示できて、これぞまさに「同人即売会だな」と思いました。
実際の即売会だと確か「スペースに頒布物が(有償無償問わず)一種以上ないといけない」みたいな決まりがあったと思うんですけど、ピクスクだと見てもらうだけ、とかもできるんですよね。
なのでみなさんが思い思いの漫画だったり、イラストだったり、小説だったり、グッズだったり……を展示していて、「うおおおおおおオタク!」って思いました。(?)
同人って好きなものを好きなように作っていいんですよね。ニッチな性癖とか、上手い下手とか関係ない。それをすごく感じたイベントでした。
同人楽しいね。
WEBオンリー(エアーオンリー)の欠点
自分も元は5月のリアルイベントのほうに申し込んでおり、それが延期になって8月になり、それでも情勢は変わらずそちらも欠席、という形を取りました。
イベント自体は出れずとも、5月のイベント合わせで一度本を出すつもりだったのですが、全然書き上がりませんでした。
というのも、リアルイベントだと「新刊がないのにスペースに座ってるのが苦痛」とか「せっかく参加費出したんだから本を出したい」とか「この締め切りすぎたら懐が痛い」とかいろいろあって頑張れるんですけど、エアーだとそれが薄いんですよね。
スペース代はないし、どうせ参加人数少ないだろうし今回出せなくてもいっか……みたいな……
そんなこんなで、去年は個人誌を一年で15冊出したんですけど、今年は今回の新刊2冊が初めてです。
リアルイベントにはリアルイベントの良いところがあるよね。買ってくれた人との交流とか。始まる前の空気感とか。絶対に原稿を落とせない緊張感とか……
なので、もう少し状況が落ち着いたら、またリアルイベントにも参加したいなと思っています。
ドリフェスのオンリー、赤ブーのほうで一応来年の1月に決まってますね。有難い話です。今のところ、これに参加予定です。それまでにまた作品を書いたりできたらいいなと思っています。
では次回のイベントでまたお会いしましょう!
(みんなツイッターフォローしてよ!!!!!)
超短編小説を書いてイベントに出よう!!!!!!!
どうも、ようすけです。みなさん楽しく薄い本作ってますか?
今年の5月5日には大阪でドリフェス!オンリー、『5次元ドリーム!!!!!!!』が開催されます。やったー! 楽しみにされている方も多いと思います。
そこで、「今まで本を作ったことないけど、作ってみたい……けれどやったことがないから……」と二の足を踏んでいるそこの貴方! 是非『短編小説本』を出しましょう! これを読めば確実に本が出ます。多分。おそらく。
まず第一にすること。イベントにサークル参加を申し込む!!!!!!!
これ、よくネタツイートにされがちなんですけど、これは本気で大事です。何故なら「ある程度の強制力がないと作品を完成させるのが難しいから」です。
例えば、今日はめちゃくちゃ疲れた、明日は仕事がなくて休み、でも録画したアニメや買ったままのゲームがたくさんある! 時間を有効活用するために朝5時に起きてやろう! と思って本当に5時に起きれる人って少ないんじゃないかな。
でも、これが「明日は仕事だから5時に起きなきゃいけない」ってなったら、大抵の人が(渋々ではあっても)起きますよね。そういうことです。
明日が休みなら寝坊しても問題ないし、仮に録画したアニメが見れなくても他に見るタイミングはあるだろうし、見なかったことで誰にも迷惑がかからない。けど、仕事だったら寝坊したら怒られるかもしれないし、みんなに迷惑がかかるかもしれない。
原稿作業の8割くらいが楽しくない作業です。こんなお話書いて、表紙はこんな感じで……って考えてる時は楽しいけど、いざ形にしようとすると思い通りに行かなくて嫌になる……
ここで、ある程度強制力がないと「もういいや」と諦めてしまうんです。
でもイベントに申し込んでると「サークル参加なのに新刊ないと辛い!」となって必死にやるわけです。
ちなみにこれは既に何冊も本を出している人もそう言います。わざと自分で強制力を作って本を出してるんです。だから本を出す人は狂気って言われるんですけど……
まぁ「何冊も出してる人でもそうなんだ〜」くらいの気持ちで、申し込みを済ませてしまいましょう。
特に最近のイベントは早期満了(参加者が多く、申し込み締切日前に参加申し込みを締め切ること)が多いし、後回しにして申し込み期限過ぎてた! というのを防止するという意味でも、すぐに申し込んじゃったほうがいいです。
ちなみに
・サークルカットを用意できてない……→サークル名が入っただけのシンプルなサクカになりますが、自動で生成できます。後から作って差し替えもできます。正直あんまりパンフレットは重要視されてない(ピクシブとかで新刊情報を調べるのがメジャー)ので文字だけサクカでも全然良い。
・新刊のページ数や冊数を記入する欄があるけど、まだ分からない……→「未定」もしくは大体の予定で大丈夫です。少しずれても怒られはしません。
・サークル参加できなくなるかもしれない……→b2onlineカードでの決済のみ、イベント申し込みキャンセルできます。(申し込み最終締め切りor満了日を過ぎていなければ)
という感じなので、案ずることなくとりあえず申し込みしていいと思います。
b2onlineカードは、イベント参加費を振り込む時に手数料がかからなくなるので、今後もイベント参加する予定があれば作ってよいと思います。
はい、申し込みが完了しました。しましたね?!
一度全部読み終わってから申し込みしよう……とすると絶対後回しにして忘れるので、今申し込んでください。
申し込みで分からないことがあれば赤ブーのヘルプを見るか、俺に聞いてくれ!!!!!!!先生怒らないから!!!!!!!
何故こんなに必死かというと、参加サークルの数で今後のオンリー開催が決まるから……
公式からの確かな情報ではないですが、やっぱり参加サークルの多いジャンルは開催頻度が高いし、主催も一般客を呼び込めるオンリーを開催したいですからね……
ちなみに、現在女性向け同人即売会をメインに開催する赤ブー・スタジオYOUともども、基本的に「先着順」なので、満了の相当ギリギリに申し込んでいない限りはスペースをもらえると思います。安心して本を作りましょうね。
ではイベントの申し込みが終わったここで、イベントに出す新刊の目標を立てます。
『三本の短編小説を収録した20ページのA6(文庫本)サイズの小説本』です。
もちろん、力量によって四本入れてもいいし、二本に削ってもいいし、20ページに収まらなくても20ページに届かなくてもいいです。(印刷所さんによって最低ページ数は決まってますが……)
ただ、漠然と作業するよりはある程度の目標があったほうがやる気出るんじゃないかな〜。
それに、一度感覚を覚えると、「このくらいのストーリーだと〇〇ページくらいになるかな」などと予想を立てやすくなるので、ある程度目標を持ってると次に本を出しやすくなります。多分。多分ね。
20ページじゃ薄すぎないかって? まぁ確かに、最近は3桁ページの小説がごろごろあって、薄さに不安を覚えるかも……
そんな時はこれを唱えよう!
『出ない神本より出るクソ本!!!!!!!!!』
……いや、クソと決めつけるのもあれですけど……
でも実際、出ない神本は存在が無いのと同じだし、自カプの本がこの世に増えるという事実は尊い!
本当「自分の想像を形にする」ことに意味があるので、厚さとか関係ない……
確かに厚い本は見栄えがいいかもしれないけど、当然それなりに労力がかかります。初心者はまず「完成度」よりも「完成させること」を目指したほうがよいと思います。完成させる途中で諦めてしまうことは多々あることなので。
自分も初めて出した本はA5サイズで20ページくらいの小説本だったかな。
薄くて拙い本だったけど、自分の書いたものが本になるのは楽しいし、自分の本が入ってる段ボールを開けるの、めちゃくちゃドキドキしますよ〜! 薄さは関係ね〜!!!!
ちなみに、A6サイズの本 一ページには300〜400文字くらい入るので、単純計算で6000~8000字、一つの話は2000字~2500字くらいかな。
当然ですけど、一つの話はめちゃ短くて、もう一つはめちゃ長いとかもありです。だって自分の本だもん! 何書いてもいいんだぞ〜! 同人活動は面白かっこいいぜ〜!
ちなみにあとで書きますが、長編はこの作り方だと少しきついです。需要があれば長編の作り方も書きます。
でも初心者はとりあえず短編で達成感を味わおう!!!!!!!
はい。ではお話を書いていきましょう。
この地点で、何か書きたい話のネタがある方はそれを採用しましょう。
無い人は、仮にA×Bのカップリングのお話を書くとして「AがBの好きなところを三つ」考えてみましょう。もちろん「BがAの……」でもいいし、両方を混ぜてもOK。とにかく話のネタを三つ(三本分)出します。
凝ったネタじゃなくてもいいです。「こんなの、A×Bを好きな人は誰もが一度は考える使い古されたネタだよ……」って思ってもいいです。お前はまだ古してないだろ!!!!!!!古してから言え!!!!!!!!
マジで、貴方がお金と時間を使って作る本なので、他人に遠慮することはありません。ありったけをぶつけろ。
ここではとりあえず空想のA×Bカプで、「寝顔が可愛い」「よく食べるところが可愛い」にしましょう。
これだけでは、物語にはなりません。
次はネタをストーリーに昇格させます。
漫画とか映画のストーリー構造でよく「起承転結」という言葉を聞くと思いますが、あれはちょっと短編だと長すぎるんですよね。短編では「序破急」でいきましょう。
「序」は「物語や舞台の設定、登場人物の紹介」、
「破」は「出来事が起きる、なにか感情が生まれる」
「急」は「結末、余韻」です。
正確な序破急は多分違うんですけど、まぁこんな認識で大丈夫です。便宜上なので覚えたりしなくていいです。
では、さっき生み出したネタを「序」か「破」に置きましょう。一番物語にしやすいのは「破」に置くことです。何故なら物語の肝は「破」なので、そこが決まれば自ずと「序」も「急」も決まるからです。
では「寝顔が可愛い」を「破」に置いてみます。
「AはBの寝顔を可愛いと思う」というシーンが真ん中にあります。では、Bはどこで寝てるのでしょう? 何故寝てるのでしょう? どんな様子で寝てますか? そんな感じで、物語の前後を考えます。
どこで? 同棲している部屋のベッドでもいいですし、帰り道の電車でもいいですね。今回は電車を採用してみます。
では、何故寝てるのか? まぁ人間は普通寝ますけど、疲れ果てて寝てる、というのも王道ですね。じゃあ何故疲れているのか? デートで遊園地に行き一日遊んでいたから、とか。
そんな感じで「序」、設定を作ります。
これで「遊園地で遊んだ帰り道の電車」→「Bが寝てしまって、その寝顔をAが可愛いと感じる」というストーリーができました。
最後に「急」を作ります。「結末」とか「余韻」って言われるとなに!? 難しい! となりそうですが、要するに『「破」のちょっと続き』です。
寝顔を可愛いな、と見つめていたら、Bが目を覚まして目が合った。寝顔を可愛いな、と見つめていたら、起こすのが可哀想になって、最寄り駅を通り過ぎちゃった。いろいろ考えられますね。何度も言いますが、ネタや結末に気をてらわなくていいです。王道は王道だからこそ愛されるのです。
はい。これでストーリーができちゃいましたね。あとは序破急、それぞれに少し肉付けをすればOK。
「AとBは久しぶりに予定の合ったオフ日、デートしに行く。久しぶりなのが相当嬉しかったのか、Bははしゃぎすぎて帰り道の電車で爆睡してしまう。そんなBの寝顔を見てAは笑みを漏らす。ふとBが目をさまし、目が合ってAは慌てて顔を逸らした。」
どうでしょう、短編小説っぽくなりましたな! なったなった!
あとは文字に起こしていくだけです。まぁこの文字に起こす作業が一番苦痛なんですけど……
先ほどのはネタを「破」に置いたので、今度は「よく食べるところが可愛い」を「序」に置いたストーリーを作ってみましょう。
「よく食べるBを可愛いなと思うA」のシーンがあります。Bはなにを食べているのか? 生クリームのたくさん乗ったパンケーキにしときましょう。
続く「破」とは「出来事が起きる、なにか感情が生まれる」です。ここでは「可愛い」という感情は既に生まれているので、新たな感情、もしくは新たな出来事を起こします。
では「唇の端に生クリームでもつけといて」やりましょう。
さらにここから「急」。話を少しだけ進めます。
口についたクリーム。それを指摘すべきか迷うA。でも「口に生クリームついてるよ、なんて言うの、ベタなカップルみたいで恥ずかしいし……」と迷っていると、こちらを見つめてニヤニヤするB。「生クリームつけてたのはわざとか!」顔を真っ赤にして怒るA。
はい。ストーリーができました。
「前からBがずっと行きたがっていたパンケーキ専門店。美味しそうにパンケーキを頬張るBを可愛いと思うA。ふと気づくとBの唇には生クリームが。指摘してやろうか、でもバカップルみたいでやだな……と迷っていると、ニヤニヤとこちらを見ているB。『ねぇ、なにか言うことないの?』そう言いながら自分の唇を指差すB。『……ッ! わざとだったのかよ!』」
どうでしょう。短編っぽくなりましたな。主、才能がありますな。私は一期一振。藤四郎は私の弟たちですな。
ネタを「序」に置く場合、どうしても「破」で新しいネタを生み出さなきゃいけないので、やや労力が増えます。基本的には最初から「破」に置いたほうが良いと思います。
ネタ出しの地点で書きたいものがある場合、それを「序」に置くと楽なのか、それとも「破」に置くべきか考え、あとは同じように組み立ててみてください。
とりあえず三本ストーリーができたら、それらを全部書き文字にして、小説に昇格させていきます。
この作業が一番大変なんですよね。そしてここはほとんどアドバイスすることができない……
何故なら小説には決まった形が無いからです。地の文(要するに会話・カギ括弧以外)と会話文のバランスとか、この展開には何文字くらい使わなきゃいけない、とか、当然決まっていません。特にこれは同人誌なので、好きなように書きましょう。
全然会話のない、地の文だけの小説でもいいし、逆に会話ばかりの小説もあり。
とりあえず、初心者が陥りそうな壁に出来るだけ足掛かりとなりそうな回答をしておきます。
Q.ネタをストーリーにできないよ!(破や急が思いつかないよ!)
A.諦めも肝心だ!捨てる勇気!
ぶっちゃけ、思いついたネタが全てストーリーになることはありません。
いい感じのネタは思いついたんだけど、ストーリーにできないんだよな〜ということは自分もよくあります。
そういう時は、そのネタを一度寝かせます。そして他のネタを考えます。
寝かせてたネタに良いアイデアが出ることもあれば、完全にお蔵入りになることもあります。
まぁでもそのまま無に帰すのももったいないので、ネタ帳とかに書いておくとのちのち「これ面白いじゃん!」と蘇生させることができるかもしれません。
一つのネタにしがみつきがちな時は、「のちのち思いついたら使ってもいいや」と自分を許すと諦めやすくなります。
Q.書き出しが思いつかないよ!
A.とりあえず場面説明だ! ポエムは読むな!
いや、ポエムを読むことを禁ずる権利は俺にはないのだけど……
ポエムを読むと、そこから小説というリアルに繋げるのがやや難しかったりします。
なので、最初につくったストーリーなら「俺たちは二人、電車に揺られていた。」とか、その場面がどういう状況なのかを説明する! もちろん、書き出しって大事で、そこが面白いかどうかでその先を読んでくれるかどうかが決まるからちゃんと書きたい、という気持ちも分かる……
けれど、一行読んで即座に読むのをやめる人はまぁそうそういない(と信じている)ので、最初は分かりやすく場面説明をしましょう。
漫画とかでも一コマめに学校の外観とか教室の様子を描いて「あ、これは学校で起きる話なんだ〜」と導いたりしますよね。あんな感じです。
ちなみに場面説明で描写したほうがいいのは「時間」と「場所」、そして「誰目線の話なのか」です。
A×B本を名乗っていれば、AかBかどちらかなんだろうなというのは分かると思いますが、案外意識しないで書くと、途中まで「これはどっちがメインの話なんだ……?」という事態になりかねません。特に今回は「どちらがどちらを可愛いと感じるのか」は大事なので、メインがどちらか意識しましょう。それを踏まえて書き出しを書けば、
「俺たちは、帰りの電車に二人並んで座り、揺られていた。寝てしまったBが肩にもたれかかってきて重い。」
みたいな感じになります。
Q.なんかそれだと文章に情緒が無くないですか?
A.直接的な言葉で「説明」するのではなく、「描写」で表そう!
これ書いてて「うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜知らね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」って自分で言いそうになった……
文章に情緒が無かろうと殺されたりはしないのですが、まぁ自分のプライドが許さない時もあるよね……
そういう時は「説明」的になりすぎている可能性があるので、「描写」に切り替えます。
例えば、先ほど「時間と場所、誰目線かを書いた方がいい」と言いましたが、さっきの書き出しには時間が書かれていません。
これを「説明」するとしたら「俺たちは午後八時過ぎの帰りの電車に乗っていた」、とかになります。死ぬほど情緒がないですね。(まぁ正直こんなところで情緒を出してもと思わなくもないけど……)
そもそも何で「今が八時過ぎだと分かるんだ?」という問題もあります。
では少し発展させて、「午後八時過ぎってどんな感じ」かを考えます。
夜なので外は暗いですね。電車は同じように遊園地から帰る人たちで混んでいるかもしれません。そうしたら
「電車の窓の向こうは既に真っ暗で、ぽつぽつと明かりの灯ったビルが何棟も高速で流れていく。」とか「電車は、俺たちと同じように遊園地から帰宅する人々で溢れかえっていた。席に座れたのは本当に運が良かった。」とか書けるかもしれません。
ここで重要なのは「午後八時過ぎ」という正確さではなく、「帰り道である夜」という情報が伝わるか、です。
もし夜でなければ、朝遊園地に向かう途中だと思ってしまうかもしれない……
この文章に情緒があるかは不明ですが、まぁ「午後八時過ぎだった」と書くよりは小説っぽくなるかな……
ちなみに俺は「ポケットからスマホを取り出して、確認する。時刻はもう八時を過ぎていた。」とかよく書きます。情緒もクソもねぇ。
「説明」の良いところは「簡潔に済ませられるところ」で、
「描写」の良いところは「細部を描き、想像させられるところ」だと思います。
ありがちなのは「描写」を頑張り過ぎて話が進まない、ということです。今は何時で、電車にはどれくらい人が乗っていて、何故自分たちは席に座れたのか……
良い表現とか思いつくと事細かに書きたくなる気持ちも分かるし、書いてはいけない、書かないほうがいいとは言わないですが、とりあえず「本当に描写しなきゃいけない」ものはなんなのか意識するといいかもしれないです。
Q.「〜と言った。」「〜は言った。」という文が連続してしまいます。
A.無問題〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!! でも強いて言えば、その時同時に何が起きているかを考えてみる。
いや、同じ文が続いて、何がダメなんですか。いいじゃん。お前の同人誌ではお前が掟だ。
……という気持ちはありつつも、確かに同じ文末が続くとなんとなく嫌ですよね。
小説の書き方みたいな本とかサイトにも「文末で同じ表現を続けるのはくどいのでやめましょう」とか書かれている……特に「〜と言った」はよくないと書かれている……
例えば「言った」を「呟いた」「こぼした」「口にした」「独りごちた」と言い換えるのも手ですが、これはすぐに手玉がなくなります。
これ、実は先ほどの質問と根底が同じです。「〜と言った」は説明なので、描写に切り替えれば解決です。
『「寝てんのか?」
Aは言った。Bの反応はない。
「……んだよ、あれだけ一人ではしゃいでおいて……」
Aは言った。』
「言った」が続いてますね。わざとなんでこれはこれで逆に不自然な文かもしれませんが、それは置いときます。
その「〜と言った」人物が何をしているか、どんな状態かを考えます。Aが呆れながら言っているなら「Aは呆れた。」にすればいいし、Aが耳元で言っているなら「Aは耳に顔を近づけた。」にすればOK。
要するに「〜しながら言った」という文を考えて、「ながら言った」という部分を端折ればいいんですね。
『「寝てんのか?」
Aは顔を近づけた。Bの反応はない。
「……んだよ、あれだけ一人ではしゃいでおいて……」
Aは呆れた。』
これでもまだくどい感じがするので、最後の文をさらに描写にします。呆れる時ってどうしますかね? とりあえずため息でもつきましょう。
『「寝てんのか?」
Aは顔を近づけた。Bの反応はない。
「……んだよ、あれだけ一人ではしゃいでおいて……」
小さくため息をついた。』
はい、こんな感じでどうでしょう。最後の文章から「Aは」というフレーズを消したのは、ここも部分的な「説明」だからです。ここで、ため息をつけるのは寝ていないAだけなので、「Aは」という説明をしなくても誰がため息をついたかは分かるので省略します。
当然、他の乗客がため息をついている可能性もありますが、もはやここで「ため息をついたのは乗客じゃない?」と思う人間はさすがに放っておいて大丈夫だと思います(?)
Q.他のキャラは出して良い?
A.もちろん問題はありませんが、出しすぎると短編では収拾がつかなくなります
先ほどの「デート帰りおねんねイチャイチャ」の話にCを出すとします。
「ABC三人で遊園地に行ったけど、実はAがBを好きで、眠ってしまったBがもたれかかってCにばれないよう一人ドキドキするA」という話も作れますね。
けど、当然登場人物を増やせば、そいつを動かす必要性が出てきます。
更に、
『「寝てんのか?」
Aは顔を近づけた。Bの反応はない。
「……んだよ、あれだけ一人ではしゃいでおいて……」
Cは小さくため息をついた。』
とすれば、「……んだよ」と言ったのはCになります。逆に言えば、この「Cは」を省略すると、Aが言ったのかCが言ったのか分からなくなります。
要するに「その行動をしたのは誰なのかはっきりさせる必要性」が増えてくるのです。
前述の質問で「ため息をついたのは乗客ではない」と書きましたが、書き手の力量によってはAなのかCなのか分からない、というようなことも起きます。
なので、本当にCを出演させる必要はあるのか。不必要であればCの存在は消しましょう。(……)
Q.どうしてもしっくりくる描写ができない……
A.説明をするか、それを描写しないで済む方向性に切り替えよう
逆に、描写を説明に切り替えても良いと思います。先ほど書きましたが「説明」の良いところは「簡潔に済む」ところなので、例えば「午後八時過ぎ」だということを描写するのに何行も費やしてしまう……ということだったら、午後八時過ぎであることはそれほど重要ではないので、「午後八時過ぎの電車は、帰りの客で混んでいる。」とかで済ませられるかもしれません。
一文に囚われて書き進められなくなる、ということはよくあるんですが、そういう時はとりあえず説明で書いてしまう。あとで推敲した時に代わりの描写を考えよう、って後まわしにします。
すると、後で良い表現が思いついたり、しっくりきてなかったけど読みなおしてみたら案外説明でも違和感なかった、とかそういうこともあります。
「描写しないで済む方向性に切り替える」ですが、僕はよく「ゲンドウポーズ」を描写できなくて、書くのをやめます。
ゲンドウポーズと言えば、大方の人が同じポーズを思い浮かべるとは思うのですが、小説で「Aはゲンドウポーズをした」とはさすがに書けない。(書いちゃいけないことはないけど)
かといって、「両肘をついて、組んだ手に顎を乗せた」と書いてもなんだか……
ということでゲンドウポーズは諦めます。ゲンドウポーズをしていることが重要であることは少ないので。そういう時は諦めましょう。これが「描写しないで済む方向性に切り替える」です。
いかがでしたか。
あとは印刷所さんが用意してくれたテンプレートに文章を流し込んで、.docxなり.pdfなりのデータを作れば本文は完成です。やったね!
頼みたい印刷所さんにテンプレが用意されていなくても、しまや出版さんなど、他の印刷所さんのテンプレを流用しても問題ありません。
僕は永遠にしまやさんのテンプレを流用しています。ノンブルも入れてくれるので便利です。
最初のほうに少し書きましたが、これは長編には向かない作り方です。何故なら起伏がつけづらいから。
例えば長期連載漫画って主人公が敵に挑んで、挫折して、特訓して勝つ……というようにプラス(勝利)とマイナス(挫折)があるんですよね。
主人公が敵に挑んで、なんとなく勝ちました、っていうのでは面白くない……
敵の弱点を伏線回収したり、新たに仲間を増やしたり、があるからこそ面白いんですよね。
序破急では短すぎて起伏がつけづらいです。逆にエピソードを増やして起伏を作れば長編になるよ!
「ね、簡単でしょう?」という感じで書きましたが、そうでない時も当然あります。
偶然、スルスルと思いついて完成まで漕ぎ着ける場合もありますけど、やっぱりどこかでつまずいて立ち止まることもあります。
そういう時は今回のストーリー作りが少しでも足がかりになったら嬉しいです。
ちなみに、これの通りにやったらここで詰まった! という場合もあるかと思いますが、100%これを真似る必要はないので、ネタを「急」に置きたい! ということであれば置いてもいいし、何か利用できそうなところだけ真似てみてください。
何か疑問や分かりづらいところがあればツイッターで聞いてください〜!
今年出した同人誌を振り返る。
好きになって半年、推しとハイタッチしてきた。
ドリフェス!を好きになってちょうど半年、風船を渡されたあの時からずっと好きだった推しとハイタッチしてきた。
来たる2019年、5月。俺はドリフェス!を見ることを決めた。5月11日、ドリフェス!との初めての邂逅だった。
正確にいうと、昨年の12月にやっていたニコ生のドリフェス!一挙放送をちょっと見ていたんだけど、「全部見るのはきついな〜」と呟いたらフォロワーさんに「7話だけでいいので!」と脅され、7話だけ見たら綺麗な顔してる人が殴られて、仲裁した別の男に綺麗な顔してんじゃねーかと言われる超展開についていけず、見るのをやめてしまったのだ。
それから月日は流れ、2019年5月。たまたまフォロワーさんがTwitterに載せていた画像がきっかけで、改めてドリフェス!を見ることにした。その画像は、純哉くんのトリッキーディーラーだった。
この子可愛いな〜ドリフェス!か〜と思いつつ、重要なことに気づいた。「俺、こいつアニメで見てないぞ」と。
ドリフェス!を見てない人に簡単に説明すると、僕の見た7話は主人公たちのライバルユニット、KUROFUNE(綺麗な顔した人たち)の結成回なので、肝心の主人公ユニットのキャラは出番がほぼないのだ。(正確にはちょっと出てたので見てはいたはずだが、超展開のせいで消し去られていた。)
少し前にdアニメストアに入会していた俺は、なにかアニメを見て元を取りたい気持ちと、怒涛のようにイベントを走り続けなければいけないアプリゲームに疲れ、こんなことを言うのもあれだが、更新の終わっている(リアルタイムで追いかける必要のない)ジャンルを呑気に楽しむため、何気なくドリフェス!を見始めた。
そして、俺はあの時公園で風船をもらった時から、確かに天宮奏のファンになった。
1話は主人公、天宮奏くんがアイドルを目指し始めるきっかけになる回だ。ただの高校生だった奏くんが公園で風船配りのバイトをしているところを、伝説のアイドル、三神遥斗にスカウトされる。
心を鷲掴みにされるって、こういうことだと思う。一目奏くんを見た時から、なんだか胸の奥がうずうずとしてしまって、ああ、この子の成長を見届けたい、もっといろんな表情を見たい、と強く思った。
それからずっと、奏くんのファンだ。最初はいがみ合っていた純哉くんや、仲良くなろうとしない慎くんと分かり合い、三人のユニット、トラフィックシグナルを結成する。ライブバトルでトラシグはライバルユニットのKUROFUNEに負け、いつきと千弦を含めた五人のユニット、Dear Dreamを結成する。その全てを俺は見届けた。奏くんが楽しそうに歌って
踊れば嬉しくなるし、奏くんが挫折しそうになると同じように悲しんだ。そして、あっという間に「ドリフェス!」、そして二期の「ドリフェス!R」を全て見終えた。
ここで、ドリフェス!に関する大事な話をするのだが、2019年5月の地点でドリフェス!の新規コンテンツは望めない状態だった。原作となるアプリゲームは配信を停止しており、アニメも二期を放送し終わっていた。声優さんたちによるDear DreamやKUROFUNEの三次元での活動も、武道館でのファイナルライブで区切りがついていた。声優さんたちは個々の活動が増え、また再結成……というのも難しそうだった。
元から区切りがついていることは知っていたので、ある程度心は落ち着いていた。こんな楽しいジャンルなのに、もう新たに楽しめるコンテンツが生まれないことに悲しい気持ちはあるものの、どこか割り切れていた。
そんな中、ドリフェスたち(ドリフェス!を好きな人たち)と交流する中で、「こんなコンテンツがあった」「こんなキャラが見れた」というのを、村に伝わる言い伝えのように聞いた。そしてそんな言い伝えの中に、天宮奏くんによるハイタッチ会というのがあった。
私は本当に天宮奏くんが生きてると思っているので、3Dとか画面の中とかいう概念は存在しないのだけど、そのていで話すと何も知らない人にとってややこしくなるので正確に話す。ハイタッチ会とは、横浜にあるDMMシアターでドリフェス!のキャラたちの3Dライブが行われ、その最後に画面に写った奏くんと客が一人一人ハイタッチができるというものだ。
交流する中で自分が奏くんのファンだと言うと、殆どの人が「奏くんのハイタッチ会行って欲しかった」と言った。「いや奏くんは本当に存在するので画面とハイタッチしても……」と思いつつ、正直羨ましかった。そんなの、行きたいに決まってる。後からハマるとこういう時つらい。
そもそもDMMシアターでのライブは一度再演しているし、どう考えても今の区切りがつきまくったフェーズで再々演はしてくれないだろうし、「へぇ〜行ってみたかったなぁ」と言いながらdアニメストアでドリフェス!を何度も見るしかなかった。
再演が決まった。
まさかの、ドリフェス!イリュージョンショータイム、令和に再演が決まった。もちろんハイタッチ会付き。チケットを当てた人を殺してでも行くしかないと思った。
まったく関係ないジャンルの友達に頼んで、抽選の協力してもらった結果、自分の名義で一つだけ当たった。それが今日、2019年11月10日19時公演だった。私は「人を殺してでも行きたい」と言っていたのだけど、周りの人が本当に「おめでとう!」と祝福してくれて、心を入れ替えようと思った。
公演数時間前、ドリカライト(ドリフェス!専用のペンライト的なやつ。衣装のカードをエールにしてアイドルに飛ばし、それをアイドルが受け取ってお着替えする)を忘れて取りに戻ったりと致命的なミスはあったものの、無事会場に着く。一緒に来てくれたお友達と「帰りたい(?)」「このまま死にたい死んで永遠にしたい(?)」などと宣いながら、緊張の中開演。
彼らは本当にそこにいた。
居た。3Dとかじゃなくて。彼らが本当にそこで歌い、踊ってた。自分はあまりイベントで泣かないタイプなのだけど、死ぬほど泣いた。
令和の奏くんもめっちゃかっこよかった。それでいて、バラエティーコーナーではまだ駆け出しのアイドルでちょっと不慣れなとこも見せてくれ、更に応援したくなった。
もちろんDear Dreamの他のメンバーもすごかった。純哉くんもさすがミスターアイドルと呼ばれるだけあって死ぬほどウインクしてくれたし、慎様は脚が長くて、エッフェル塔かな……えっ、高校生?って感じだったし、ちづは本当に可愛くてハッピーを振りまいてくれたし、いつきは高校一年と思えないほど健康的でみずみずしい肢体を惜しみなく見せてくれた……
KUROFUNEも、アニメで見るよりすごくオーラがあって、たった二人のステージなのにとても魅せられた。
けれどやっぱり、目は奏くんに惹きつけられた。本当に、自分は奏くんが好きなんだなぁと実感した。
ライブが終わり、ハイタッチ会の待機列に並ぶ。緊張で死にそうだった。緊張しすぎて低血糖を起こし、新入社員が自分だけなのに途中退場した入社式よりも緊張した。
ハイタッチ会場に入ると、衝立の向こうで奏くんの声がする。緊張が加速する。ここでハイタッチをミスったら一生悔いが残る。ハイタッチのタイミングは奏くんがカウントダウンしてくれるんだけど、やたらクセがあって、3、2、1……のあとに割と謎の間がある。前の人たちがハイタッチする音を聴きながら、めちゃくちゃイメトレした。
自分の番が来て、本当に目の前に奏くんがいて、緊張しすぎて何を言ってくれたかぶっ飛んだけど、無事にハイタッチした。ハイタッチした後は、奏くんの持ちギャグ、ハンバーグもやってくれた。もう本当、永遠に可愛い奏くん。何しても可愛い。
ハイタッチが終わり、寂しさやら安堵やら、いろんなものがないまぜになって、また涙が出た。応援し始めてたった半年だけど、自分の知らない間にたくさんの努力をしてステージに立ち、おかげでこうやってハイタッチもできた。今、叫びたい気持ちなのでここで叫びます。
天宮奏、君が好きだ!
こんなに感情が渦巻いて、揺り動かされて、自分が自分で無くなってしまうような、こんな経験、本当に初めてだ。
正直、ゲームもアニメも終わった後にハマってしまったことを後悔したこともあった。もっと早く好きになっていれば、リアルタイムで応援できたのにとか、むしろ好きすぎて好きにならなければ良かったとか。
けれど、今は本当に出会えたことが嬉しい。奏くんだけじゃなく、純哉くん、慎くん、いつきくん、千弦くん、勇人くん、圭吾くんに会えて本当に良かったと思った。
サンライズフェスで、ドリフェス!のアニメの上映会が行われた。そこで、来年コラボカフェの開催も告知された。まだまだドリフェス!を応援することができる!すごく嬉しい。
自分がドリフェス!と出会うまで、応援をしてくれていた人たち、ありがとう。
ドリフェス!にハマったら「この円盤いいですよ!」とか「これまだ見れますよ!」と教えてくれた人たち、ありがとう。
ドリフェス!を最初に勧めてくれた友達、ありがとう。
トリッキーディーラーを載せてくれた友達、ありがとう。
今日一緒に隣で泣いてくれた友達、ありがとう。
ドリフェス!を通していろんな出会いがあった。Dear Dreamに、KUROFUNEに、ドリフェス!に会わせてくれてありがとう。
いろんなことで挫けそうになる時もあるけど、奏くんが「イケるっしょ!」と言ってくれるたび、何度でも立ち上がれそうな、無敵の気分です。
ドリフェス!を好きになってちょうど半年、風船を渡されたあの時からずっと好きだった推し、天宮奏くんとハイタッチしてきました。そしてこれからも奏くんは永遠に僕のアイドルです!
イベントの挨拶と、新刊の返金対応について
スパコミお疲れ様でした。
スパコミ、お疲れ様でした。
僕はというと、アイナナでスペースをいただいたにもかかわらず(そしてアイナナの既刊がたくさんあるわけでもないのに)、新刊を落とすという体たらくで申し訳ございませんでした。そのくせ何故かA3の新刊はあるという……本当に申し訳ない……周りの目が刺さった……夏にやまみつのオンリーがあるので、そちらでは絶対に出したいと思ってますので……どうかお許しを……
僕のいただいたアイナナのスペースは西3,4で、A3が西1,2で、階層が異なるにもかかわらず、アイナナの人もA3の人もたくさんの人が僕のスペースに足を運んでいただき、嬉しいやら申し訳ないやら……ありがとうございました!
作った新刊とスペースのあるジャンルが一致しないので、今回はおしながき等は作らなかったのですが、それでも新刊はもちろん、既刊をお求めくださった方がいて、本当に嬉しかったです。
ここから少し新刊の話。
綴真に関しては……なんか今回も後日談セックスさせてしまった……って感じで……どのカプに置いても大抵お話の最後に、蛇足のようなエロパートつけちゃうんですよ。蛇足かな〜と思いつつ、最後におまけエロパートあると嬉しいじゃないですか……?あれ、僕だけ……?まぁ本編でもエロパート二回くらいあるんですけどね……せっかく本を作るので、一回のセックスじゃもったいない!という謎の貧乏性を発揮してしまう……
毎度ながら、原稿中は「もう絶対イベント申し込まない、本作らない、だって原稿楽しくないもん」って白目剥くんですけど、また懲りずに綴真も本を作りたいなという気持ちがあります。本当に作るかは分かりませんが……
でも今回の本を作る前にも、前回出した本に対して「面白かった!」という感想をいただけて今回の本を作るに至ったし、スペースに来てくださった綴真の方(多分)が「前回の本面白かったです!」と言ってくれたので、また何かしら出るんじゃないかな〜とは思っています。期待はせずに待っていただけると、ようすけも楽しく原稿できるので……あ、でも期待は少ししてほしい……プレッシャーはかけないでほしい……(わがまま)
何はともあれ、イベントお疲れ様でした。そういえば西ホールってエントランスから近くていいですね。
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遅くなりましたが、3/31「二人きりのCAFE TIME2」「ますます満たされ恋一直線」お疲れ様でした。
今回、同じジャンルではあるもののかなり異なる二種のカプで本を出しました。一冊は万紬、もう一冊は綴真です。
万紬は今回、Web企画で参加した作品の再録をさせてもらいました。というのも、本当は全く新しいお話を書いていたのですが、私情により締め切りまでに間に合わないと判断……しかし何かしら新しいものをスペースに置いておきたい、と思い、じゃあどうせならいつか本にしたいと思ってたWeb企画の作品を再録にしようと考えました。
そもそもWeb企画自体が今年の二月いっぱいの掲載だったので、企画終了から一ヶ月足らずで本にするのもどうなんだ……しかも今回あまりにも時間がなくて、書き下ろしなどもつけられず、一旦は無料で読めたものをわざわざお金を出してまで手に取りたいものだろうか……と不安に思っておりました。
綴真は今回初めて本を作りました。元々、綴真はやや人口が少なめ(万紬に比べたらという話ですけど)なので、pixivかなにかにあげようかなと思ってたのですが、万紬オンリーの日に真澄オンリーが同時開催されるということで、これは本にせねば! と思い、本にすることにしました。
こちらは、そもそも綴真で活動ができていなかったので、カプ界隈にどれだけ人口(=読み手)がいるのかも分からなかったし、綴真でお友達どころか交流も一切ありません。今回は先に万紬のほうでスペースを取っていたので、もちろん真澄オンリーのほうにはスペースがありませんので、綴真好きさんがこちらのスペースを通りがかってくれる可能性も少なく、本を作ったところで手に取ってくれる人がいるのか……と不安でした。
とまぁ、二冊ともいろいろ懸念をしながらイベントを迎えたのですが、当日は予想よりもたくさんの方(当社比)に手に取っていただけました!本当にありがとうございました。
万紬のほうはマジで書き下ろしも何もない再録なのに、それでも手に取ってくれる人がいるんだなぁととても嬉しくなりました。普段あまりWebに作品をあげないんですけど、おそらくこの企画で自分を知ってくれた人もいるだろうし、またWeb企画は見れなかったけど、今回の本で初めて読んでくれた人もいると思うし、自分の作品がいろんな形で誰かに読んでもらえるのは嬉しいことだなと思いました。(企画をしてくれたsinoさん、ありがとうございました!)
Web企画は、万紬の小説書きさんたちが集まり、作者名を非公開にしてWebで公開するという企画だったので、もちろんTwitterで「企画の原稿してる」などとは言えず、これはこれでしんどい(笑)原稿の思い出です。
綴真のほうは、わざわざこっちのスペースまで足を運んでくれる人がいたことが、本当にありがたかったです。綴真は、僕がA3を始めて一番最初に「このカプやろ!!!!!」と思ったカプだったんですけど、真澄くんがあまりに監督好きなので自然と自分の中に封印してたんですよね……けど今年思い立ってPixivで検索したら、「いる!同士いる!こりゃもう本作るしかねぇな!」という感じで、初めて本を作りました。
最近、赤ブーでは一般参加のコスが禁止のことが多かったので、今回はレイヤーさんがスペースに来てくれてめちゃ楽しかったです。今回は一成くんと真澄くんが来てくれた……いや、真澄くんに綴真エロ小説を売るのってどうなんみたいな……背徳感がありましたけど……笑
とりあえず、綴真の民には「俺ここにいるよ!」とアピールしないといけないと思い、イベントの二週間前にpixivにサンプルをあげて、「真澄オンリーにいないよ!万紬スペースだよ!」とアピールしておいたのが幸いだったのかもしれません。本当、早めに原稿を進めてサンプルをあげるの大事だなって思いました(スパコミの原稿を見ながら)
「たくさん手に取っていただき~」とか言いましたけど、僕の普段の頒布数は「印刷所に最低部数で頼んだ時に付いてくる余部が捌けるか捌けないか」っていう、要するに片手で数えられるくらいしか捌けません。それが今回は両手で数えられるくらいになったってレベルです。それでもやっぱりたくさん時間を割いて作った本なので、少しでも多くの人が手に取ってくれたのは嬉しいです!
大手さんみたいに、支部のサンプルにブクマがたくさんついて宣伝のツイートが何百件もリツイートされてイベント中には「新刊完売しました!はわわ!」とツイート、同じ壁サークルの仲間と焼肉アフターした写真をあげる……みたいなのももちろん憧れるんですけど、それはそれでプレッシャーになりそうですし、自分は身の丈にあった活動をしていこうと思います。その中で、出会える人たちを大切にしていきたいと思います。(感動的なBGM)
あと、既刊が三種類完売しました!ありがとうございます!これも印刷所の最低印刷部数が、一年かけてやっと無くなった、というレベルの話なんですけれども、過去に書いたものをいまだに誰かが欲してくれるのは有難いことだなぁと思います。
新刊が売り切れなくても、それはそれで「欲しいと思ってくれた人全員の手に届いている」ということで良かったんですけど、やっぱり完売というのは嬉しいですね。去年、あまりにも捌けなかった前ジャンルの在庫、頼んだ印刷部数をほぼそのまま燃えるゴミの日に出してメンタルがやられてたので……(闇)
過去に書いた話は恥ずかしくて全く読み返せないので、自分の中では新刊として頒布したそのときで時は止まってるのですが、既刊として求めていただけると、再び既刊にも息が吹き込まれるようで嬉しいです。
既刊が完売した後にお求めくださった方もいて、お渡しできずに申し訳ない気持ちと同時に「まだ求めてくださる人がいるんだなぁ」と密かに喜んでおります。僕の夢は今までの再録集を出して表紙は箔押しして「神絵師に表紙描いてもらいました(ハート)」と宣伝することなので、完売した既刊もまたいつか日の目を見る日が来るといいなと思ってます。
この度はスペースに足を運んでくださり、また新刊や既刊を手に取ってくださりありがとうございました!