人間音痴

主に二次創作で同人活動をしている男です。時折自分の考えをまとめるのに使用しています。

好きになって半年、推しとハイタッチしてきた。

 ドリフェス!を好きになってちょうど半年、風船を渡されたあの時からずっと好きだった推しとハイタッチしてきた。

 

 来たる2019年、5月。俺はドリフェス!を見ることを決めた。511日、ドリフェス!との初めての邂逅だった。

 正確にいうと、昨年の12月にやっていたニコ生のドリフェス!一挙放送をちょっと見ていたんだけど、「全部見るのはきついな〜」と呟いたらフォロワーさんに7話だけでいいので!」と脅され7話だけ見たら綺麗な顔してる人が殴られて、仲裁した別の男に綺麗な顔してんじゃねーかと言われる超展開についていけず、見るのをやめてしまったのだ。

 それから月日は流れ、20195月。たまたまフォロワーさんがTwitterに載せていた画像がきっかけで、改めてドリフェス!を見ることにした。その画像は、純哉くんのトリッキーディーラーだった。

 この子可愛いな〜ドリフェス!か〜と思いつつ、重要なことに気づいた。「俺、こいつアニメで見てないぞ」と。

 ドリフェス!を見てない人に簡単に説明すると、僕の見た7話は主人公たちのライバルユニット、KUROFUNE(綺麗な顔した人たち)の結成回なので、肝心の主人公ユニットのキャラは出番がほぼないのだ。(正確にはちょっと出てたので見てはいたはずだが、超展開のせいで消し去られていた。

 少し前にdアニメストアに入会していた俺は、なにかアニメを見て元を取りたい気持ちと、怒涛のようにイベントを走り続けなければいけないアプリゲームに疲れ、こんなことを言うのもあれだが、更新の終わっている(リアルタイムで追いかける必要のない)ジャンルを呑気に楽しむため、何気なくドリフェス!を見始めた。

 

 そして、俺はあの時公園で風船をもらった時から、確かに天宮奏のファンになった。

 

 1話は主人公、天宮奏くんがアイドルを目指し始めるきっかけになる回だ。ただの高校生だった奏くんが公園で風船配りのバイトをしているところを、伝説のアイドル、三神遥斗にスカウトされる。

 心を鷲掴みにされるって、こういうことだと思う。一目奏くんを見た時から、なんだか胸の奥がうずうずとしてしまって、ああ、この子の成長を見届けたい、もっといろんな表情を見たい、と強く思った。

 それからずっと、奏くんのファンだ。最初はいがみ合っていた純哉くんや、仲良くなろうとしない慎くんと分かり合い、三人のユニット、トラフィックシグナルを結成する。ライブバトルでトラシグはライバルユニットのKUROFUNEに負け、いつきと千弦を含めた五人のユニット、Dear Dreamを結成する。その全てを俺は見届けた。奏くんが楽しそうに歌って

踊れば嬉しくなるし、奏くんが挫折しそうになると同じように悲しんだ。そして、あっという間に「ドリフェス!」、そして二期の「ドリフェス!R」を全て見終えた。

 

 ここで、ドリフェス!に関する大事な話をするのだが、20195月の地点でドリフェス!の新規コンテンツは望めない状態だった。原作となるアプリゲームは配信を停止しており、アニメも二期を放送し終わっていた。声優さんたちによるDear DreamKUROFUNEの三次元での活動も、武道館でのファイナルライブで区切りがついていた。声優さんたちは個々の活動が増え、また再結成……というのも難しそうだった。

 元から区切りがついていることは知っていたので、ある程度心は落ち着いていた。こんな楽しいジャンルなのに、もう新たに楽しめるコンテンツが生まれないことに悲しい気持ちはあるものの、どこか割り切れていた。

 そんな中、ドリフェスたち(ドリフェス!を好きな人たち)と交流する中で、「こんなコンテンツがあった」「こんなキャラが見れた」というのを、村に伝わる言い伝えのように聞いた。そしてそんな言い伝えの中に、天宮奏くんによるハイタッチ会というのがあった。

 私は本当に天宮奏くんが生きてると思っているので、3Dとか画面の中とかいう概念は存在しないのだけど、そのていで話すと何も知らない人にとってややこしくなるので正確に話す。ハイタッチ会とは、横浜にあるDMMシアターでドリフェス!のキャラたちの3Dライブが行われ、その最後に画面に写った奏くんと客が一人一人ハイタッチができるというものだ。

 交流する中で自分が奏くんのファンだと言うと、殆どの人が「奏くんのハイタッチ会行って欲しかった」と言った。「いや奏くんは本当に存在するので画面とハイタッチしても……」と思いつつ、正直羨ましかった。そんなの、行きたいに決まってる。後からハマるとこういう時つらい。

 そもそもDMMシアターでのライブは一度再演しているし、どう考えても今の区切りがつきまくったフェーズで再々演はしてくれないだろうし、「へぇ〜行ってみたかったなぁ」と言いながらdアニメストアでドリフェス!を何度も見るしかなかった。

 再演が決まった。

 まさかの、ドリフェス!イリュージョンショータイム、令和に再演が決まった。もちろんハイタッチ会付き。チケットを当てた人を殺してでも行くしかないと思った。

 まったく関係ないジャンルの友達に頼んで、抽選の協力してもらった結果、自分の名義で一つだけ当たった。それが今日、2019111019時公演だった。私は「人を殺してでも行きたい」と言っていたのだけど、周りの人が本当に「おめでとう!」と祝福してくれて、心を入れ替えようと思った。

 

 公演数時間前、ドリカライト(ドリフェス!専用のペンライト的なやつ。衣装のカードをエールにしてアイドルに飛ばし、それをアイドルが受け取ってお着替えする)を忘れて取りに戻ったりと致命的なミスはあったものの、無事会場に着く。一緒に来てくれたお友達と「帰りたい(?)」「このまま死にたい死んで永遠にしたい(?)」などと宣いながら、緊張の中開演。

 彼らは本当にそこにいた。

 居た。3Dとかじゃなくて。彼らが本当にそこで歌い、踊ってた。自分はあまりイベントで泣かないタイプなのだけど、死ぬほど泣いた。

 令和の奏くんもめっちゃかっこよかった。それでいて、バラエティーコーナーではまだ駆け出しのアイドルでちょっと不慣れなとこも見せてくれ、更に応援したくなった。

 もちろんDear Dreamの他のメンバーもすごかった。純哉くんもさすがミスターアイドルと呼ばれるだけあって死ぬほどウインクしてくれたし、慎様は脚が長くて、エッフェル塔かな……えっ、高校生?って感じだったし、ちづは本当に可愛くてハッピーを振りまいてくれたし、いつきは高校一年と思えないほど健康的でみずみずしい肢体を惜しみなく見せてくれた……

 KUROFUNEも、アニメで見るよりすごくオーラがあって、たった二人のステージなのにとても魅せられた。

 けれどやっぱり、目は奏くんに惹きつけられた。本当に、自分は奏くんが好きなんだなぁと実感した。

 

 ライブが終わり、ハイタッチ会の待機列に並ぶ。緊張で死にそうだった。緊張しすぎて低血糖を起こし、新入社員が自分だけなのに途中退場した入社式よりも緊張した。

 ハイタッチ会場に入ると、衝立の向こうで奏くんの声がする。緊張が加速する。ここでハイタッチをミスったら一生悔いが残る。ハイタッチのタイミングは奏くんがカウントダウンしてくれるんだけど、やたらクセがあって、321……のあとに割と謎の間がある。前の人たちがハイタッチする音を聴きながら、めちゃくちゃイメトレした。

 自分の番が来て、本当に目の前に奏くんがいて、緊張しすぎて何を言ってくれたかぶっ飛んだけど、無事にハイタッチした。ハイタッチした後は、奏くんの持ちギャグ、ハンバーグもやってくれた。もう本当、永遠に可愛い奏くん。何しても可愛い。

 

 ハイタッチが終わり、寂しさやら安堵やら、いろんなものがないまぜになって、また涙が出た。応援し始めてたった半年だけど、自分の知らない間にたくさんの努力をしてステージに立ち、おかげでこうやってハイタッチもできた。今、叫びたい気持ちなのでここで叫びます。

 天宮奏、君が好きだ!

 こんなに感情が渦巻いて、揺り動かされて、自分が自分で無くなってしまうような、こんな経験、本当に初めてだ。

 正直、ゲームもアニメも終わった後にハマってしまったことを後悔したこともあった。もっと早く好きになっていれば、リアルタイムで応援できたのにとか、むしろ好きすぎて好きにならなければ良かったとか。

 けれど、今は本当に出会えたことが嬉しい。奏くんだけじゃなく、純哉くん、慎くん、いつきくん、千弦くん、勇人くん、圭吾くんに会えて本当に良かったと思った。

 

 サンライズフェスで、ドリフェス!のアニメの上映会が行われた。そこで、来年コラボカフェの開催も告知された。まだまだドリフェス!を応援することができる!すごく嬉しい。

 

 自分がドリフェス!と出会うまで、応援をしてくれていた人たち、ありがとう。

 ドリフェス!にハマったら「この円盤いいですよ!」とか「これまだ見れますよ!」と教えてくれた人たち、ありがとう。

 ドリフェス!を最初に勧めてくれた友達、ありがとう。

 トリッキーディーラーを載せてくれた友達、ありがとう。

 今日一緒に隣で泣いてくれた友達、ありがとう。

 ドリフェス!を通していろんな出会いがあった。Dear Dreamに、KUROFUNEに、ドリフェス!に会わせてくれてありがとう。

 いろんなことで挫けそうになる時もあるけど、奏くんが「イケるっしょ!」と言ってくれるたび、何度でも立ち上がれそうな、無敵の気分です。

 

 ドリフェス!を好きになってちょうど半年、風船を渡されたあの時からずっと好きだった推し、天宮奏くんとハイタッチしてきました。そしてこれからも奏くんは永遠に僕のアイドルです!